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The Challenging Path of Keirin Cyclists 2

競輪選手への厳しい道 2

僕には弟子が5人いて、現在養成所に入所している弟子もいるほど若き選手と関わりがあります。受験可能年齢が17歳から可能になり昔とは大きく変わりました。つまり高校2年生から受験できます。1次試験が九州の小倉競輪場1ヶ所になり、以前のように日本各地ではなく屋内のドーム競輪場なので公平といえば公平な環境です。それでも地元の人の方が有利だけど。なぜかって?それは試験会場で練習もできるし、屋内の競輪場は日本では前橋と小倉しかなく独特の走行感があるから、知らないとシビアなタイムに影響してくるのです。

2次試験は静岡県修善寺の日本競輪選手養成所。自転車での試験はなくSPIテスト、面接、作文となります。毎年6月から願書受付が始まり、10月に1次試験、11月に2次試験、合格発表が翌年の1月というスケジュールです。

現役選手並みのレベルが求められる

試験のタイム計測時の自転車のギヤ比は49×15(3.27)。これには多くの選手がつまずきます。なぜなら現在の自転車競技は大ギヤが主流で、こんな軽いギヤ比でタイム計測したことが無い選手も多いからです。さらにカーボンモノコックフレームにディスクにバトンから1インチフォークコラムのクロモリフレームではタイムが全く出ません。私の感覚ではカーボンからNJSに乗り換えると1キロTTは3秒から4秒は落ちるとみています。200Mハロンなんてもっと厳しいと思う。カーボンで10.9は出てないと難しい。ここ五年間の合格者平均タイムはどんどん上がり続けていて、1キロTT69秒200Mハロン11.4秒となっています。これは相当厳しいタイムで、現役のプロでも出せるかどうか怪しい数字です。ちなみに私は不可能です笑 SPIテスト、面接、作文は常識の範囲内ですが、これにつまずく人も多いことも付け加えておきます。

受験にかかるお金は出世払い

試験を受験するのに大変なのは費用の面もある。僕の息子が試験を受けた時は岐阜から小倉までの交通費が新幹線往復約3万円。2日間有るので宿泊費1万円。自転車もタイヤ前後新品3万円、人によるけどうちの弟子たちはチェーン、グリップ、ペダルと足を固定するバンドで2万円、ヘルメット新品1万円。受験料5000円と簡単に計算しただけでも10万近くかかります。ハードルが高い。そもそも試験を受けたくても自転車がなければ、NJS仕様のバイクを購入することになる。NJSフレーム、パーツは近年値上がりがすごく、一番リーズナブルなパナソニックのフレームを使用して組み立てたとしても、1台50万円はするだろう。最近のNJSフレームは20万円越えは当たり前で、平均で言えば25万円位だからなあ、高いですよね。こんなにお金がかかっていたとは...。しっかり稼いで親孝行してもらいましょう!!!まあ私もそうだったんですがね。 とにかく現在の競輪選手養成所は合格が難しい。試験の事をよく理解した指導者の元、専門的な練習を積まないと合格は難しいです。今後まだまだレベルは上がるでしょう。若くて強い選手が出てくるとベテランにはレースでの戦いは厳しくなりますが、若い選手が活躍するのは競輪界にとってとても良いことですからね!私も早く弟子たちと走りたいです。

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